April 14, 2005

REAL GUITAR と VOCALOID を試用して

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コンピューターを使って作曲をする場合、楽器をひとつも持っていなくても、楽器音が収録されたデータ集や音を合成して作り出すソフトから切り貼りすることでなんとかいろいろな音を扱うことができるようです。しかしギターのような、弦楽器の音を電子的に作り出すことは難しいはずです。キュイ、とかいって微妙に毎回アコースティックなことになります。よく知らんけど。「REAL GUITAR」っていうソフトは、そういったギターならではの繊細な音を徹底的にシミュレートすることに命をかけている製品です。

MIDIキーボードを接続し、例えば左手で鍵盤を押さえたら対応したコードがポロンと。そして右手の鍵盤の押さえ方でジャランと弾き方が変わります。キーボードを押す強さや両手の組み合わせで様々に音色が変わり、確かに「REAL」を謳うだけのことはあります。ギター弾ける人からしたらすげー、ネクラな製品かもしれませんが、DTMやる人にとっては気軽にアコースティックっぽいサウンドを作り出せるのでかなり魅力的なもんなのではないでしょうか。

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そーゆー、バーチャルになんかの音作れちゃう製品として究極なのがコレ、「VOCALOID」。人間の歌声を作り出せます。操作は明快。音程と長さ、発音を入力して、強弱やらビブラートやらのパラメータをいじれば、リアルに歌いだします。パソコンに入力した文章を読み上げるシステムなどありますが、あれよりかなり進化している印象です。試用してみましたが、さすがに「ホンモノと見分けが付かない」ほどまではいかないものの、たまにすげーリアルになったりするので、いじり方次第では「声」として使っていけそうな気がしました。最近になって待望の「日本人女性ボーカリスト」バージョンが出たらしく、拝郷メイコさんという歌手の方の声を使っているそうです。その名も「MEIKO」。他にもアディエマスのミリアム・ストックリーを使った「MIRIAM」など発売されています。あーでも、こういうのの原音になるって光栄だよね。

とりあえずこんなところまでコンピューターがでしゃばってきたということでしょうか。まだしばらく先のことですが、完全バーチャルな役者や歌手が登場するようになった時にテレビとかそういうのはどうなっているんだろうかというところまで考えてしまいます。とりあえず今のところこういった技術は人間に比べりゃまだまだへなちょこですが、一応見ておいてはどうでしょう。ちなみにどちらも三万円前後です。お母さんに買ってもらってね!

Kato Takafumi : 11:15 PM